Interview

大規模リニューアルを手がけ、


トレーナーにも挑戦する刺激的な日々。

斎藤 功記

施設管理本部 第三施設管理部 区画工事課
2018年キャリア入社

総合ディスカウントストアのCM業務を担当していた前職の経験を生かし、より規模の大きい商業施設に挑戦するため当社へ入社。1年目は首都圏エリア、2~3年目は東海エリア、そして4年目以降は再び首都圏エリアで大規模リニューアル工事を中心に手がける。

施設側と店舗側でぶつかる
「相容れない二択」を迫られたとき。

どんな場面で前職の経験を活かせましたか?

前職では出店者でもあり、施設側の立場でもありました。現在は施設側としての立場で仕事をしますが、時おりお客さまである出店者側の立場にも思いを馳せる必要があります。そんなとき、前職での出店者目線が役に立っています。例えば、ある大型スーパーが新規店舗として出店する際、今後の対応でどのような事態が予想されるかなど仮説を立てながら進めた結果、非常にスムーズに進めることができました。
また、前職で叩き込まれた「相容れない二択を両立させる知恵をしぼれ」という価値観も活きています。出店する側と迎える側では、どうしても利害がぶつかるときがあります。例えば工事スケジュールについて、店舗側は1日でも早く出店したいのに対し、私たち迎える側は施設全体の都合を優先せざるを得ない場面があります。まさに相容れない二択です。これを両立するため施設側の調整に奔走し、少しだけ出店を前倒しできたときは、前職の経験を活かせて嬉しかったです。

ららぽーとなどの店舗入替工事における
コンストラクション・マネジメント。

現在はどのような仕事をされていますか?

商業施設内の店舗出店を、ハード面から支えるCM業務(コンストラクション・マネジメント)を担当しています。流れは次の通りです。商業施設内のある区画が空室になると、リーシング部門が店舗誘致。入居することに決まったご出店者さまは、店舗販売に向けて自分たち好みに内装を設える必要があります。ご出店者さまに出店いただく区画整備のための工事発注・管理、内装工事の図面確認や施工管理上のチェックをいただく内装監理業務を委託している内装監理会社の業務監理などが、私たちの主な仕事内容です。
工事以外の店舗出店に関連する業務は、当社オペレーションセンターが中心になって進めます。また、内装監理会社がご出店者さまに対しての工事監理であるのに対し、私は施設全体の工事スケジュール調整など、施設側の立場で動きます。店舗入れ替え時に発生する解体工事や、複数の区画を合わせる統合工事なども私の部署で管理します。
大変なのは、20~40店舗を一斉に入れ替える大規模リニューアルです。1年以上におよぶ工事を計画通りスムーズに進行できたときはやりがいを感じます。最近は首都圏のららぽーとなどにおける大規模リニューアルを担当することが多く、毎回大きな達成感を得ています。

大規模な商業施設にも
挑戦してみたかったから。

入社を決めたきっかけを教えてください。

前職は総合ディスカウントストアの会社で、デベロッパーとしての側面も持つその会社で、自社店舗を核とした複合商業施設のプロデュース業務を行っていました。転職を意識するようになったのは、一緒に働いていた同僚の多くがキャリア入社者で、自然と外の世界を見てみたいと思うようになったからです。また、前職では取り扱うことがなかった巨大な商業施設に携わってみたいという思いもありました。
三井不動産商業マネジメントを知ったのは、転職エージェントからの紹介がきっかけです。いくつかの会社を紹介された中で、ネームバリューと施設規模が最も大きいことに興味を惹かれました。前職とは比較にならないほどの規模であり、どのようにして運営しているのか、そのノウハウを知りたいと思ったんです。仕事内容にも共通する部分が多く、これまでの経験も生かせると考え、入社を決めました。

キャリア入社時に受けた手厚い教育を、
今度はトレーナー側として体験。

三井不動産商業マネジメントだからこそ得られた経験は?

私がキャリア入社したときに驚いたのが、前職とは比べ物にならないほど手厚い教育体制です。これは、新規配属者には育成トレーナーがつき、3ヶ月にわたってマンツーマンで指導するという制度。といっても、当時は初めての転職だったので、「大企業の研修はしっかりしているな」という程度の認識でした。とても役に立ったのですが、そのありがたみまでは理解していませんでした。
入社して5年以上が経った今になってみると、この教育体制はとても貴重な学びの場だったことがよくわかります。というのも最近、私自身が育成トレーナーを任されるようになったからです。教える立場になると、これが本当に難しい。ただ知っているだけではなく、人より3倍くらい詳しく知っていないと、人にうまく伝えることができないからです。伝わらなければ、自分の理解が足りないということ。トレーナー役を務めることで、私自身が成長させてもらっています。
当時の私のトレーナーもきっと、こうした苦労を乗り越えてきたはず。それを思うと、ものすごくありがたい教育を受けたんだなと身にしみます。今は研修期間が6ヶ月に延びたので、手厚さも、教える側の苦労も倍増です(笑)。新規配属者のため、そして自分自身のために、引き続きトレーナー業務に全力を注ぎたいと思います。

さまざまな部門を経験し、
より魅力的な商業施設をつくっていきたい。

これからの目標を教えてください。

現在はご出店者さまと向き合い、その区画における出店のサポートをしています。今後は、一般来館者の方々が使う共用部や建物全体の管理を行う部門、あるいは新規開業施設のお手伝いをする部門などにも挑戦したいと考えています。私たちは建物そのものをつくることはできませんが、管理・運営の視点でアドバイスや要望をすることはできます。知識やスキル、視野を今より広げ、商業施設全体がより魅力的なものになるお手伝いをしていきたいです。 近い将来、管理職を任されるときが来ると思います。目指しているのは現在の私の上司です。この仕事は、対外的な交渉や依頼をする場面が多く、ときに相手に対して言いづらい場面もあります。そんなとき上司は、穏やかかつフランクに話しつつ、しっかりと自分の意見も伝えます。そういう折衝上手な管理職になれたらと思います。