Interview

渋滞解消からママのための授乳室まで、


硬軟織り交ぜた施策を実行。

和田 千明

施設管理本部 第一施設管理部 施設管理課
2021年キャリア入社

前職では高速道路施設の工事に携わっていたが、商業施設に特化した仕事にシフトするため転職。入社1~2年目は三井アウトレットパーク横浜ベイサイドとアルカキット錦糸町を、現在はららぽーと横浜をメインに担当している。

バラエティ豊かな商業施設群と、
そのブランドマネジメントに惹かれたから。

入社を決めたきっかけを教えてください。

前職では、サービスエリアやパーキングエリアなど高速道路施設の新設・リニューアル工事に携わり、工事計画から維持管理、実行まで担当していました。転職を決意したのは、商業施設にもっと注力していきたいと考えたからです。そこで、三井不動産商業マネジメントをはじめ、いくつかの会社を受けました。 実は個人的に好きな施設は他社物件が多く、その会社からも内定をもらいました。ただ、仕事として見たとき、より魅力的だったのは当社でした。ららぽーとやアウトレットなど多種多様な商業物件の空間づくりができること。ブランドごとに統一感を持たせるなど、運営のレベルが高いこと。こうした点に惹かれ、「どうやって作られているんだろう?」「どんなルールがあるんだろう?」と気になり、入社することに決めました。

ららぽーと横浜における、
設備改修と環境改善。

現在はどのような仕事をされていますか?

仕事は大きく2つに分かれます。老朽化した設備の改修と、お客さまが快適にご利用いただけるような環境の整備です。いずれについても、共用部やバックヤードなども含め、施設全体を広範にカバーする業務です。入社1~2年目は三井アウトレットパーク横浜ベイサイドとアルカキット錦糸町を担当し、現在はららぽーと横浜をメインに担当しています。基本的には本社に出勤し、週2~3回ほどの頻度で担当物件に足を運びます。
ららぽーと横浜は、築年数の経過により多数の大型工事を必要とします。加えて、集客力のある物件ならではの改修要望や、集合住宅に近接する立地ならではの特殊な事情など、毎日違う課題が同時並行で溢れる物件です。例えば、大型熱源機器の更新や駐車場の外壁改修、授乳室のリニューアルなどなど。社内外のさまざまな関係者と連携しながら、「慎重かつ迅速」を意識しながら業務に打ち込んでいます。

いかにして交通渋滞をなくすか議論し、
最終的に来場者増加につなげたこと。

これまでの仕事で印象に残っているエピソードは?

特に印象的だった案件が、1~2年目に担当した三井アウトレットパーク横浜ベイサイドの「渋滞対策」です。建替え1年目だった当時、生まれ変わった施設が話題となり、来客が急増。駐車場待ちのクルマによって想定外の渋滞が深刻化していました。ハード面では駐車場にアプローチする敷地内ルートを改修し、ソフト面では警備体制を見直すことに。こうした改修案について、オペレーションセンターや防災センター、オーナーである三井不動産と相談しながら進めていきました。前職では交通に関して関わることがなかったため、所長や防災センターからの教えはとても勉強になりました。
ハード面の改修といっても、予算の枠があるので駐車台数自体は増やせません。入庫の列が公道にあふれないよう、いかにして敷地内で収めるか。図面を広げて社内外の関係者と一緒に議論しました。最終的に発券機の設置場所を1階から2階に移動させることでアプローチを長くとり、発券待ちを起点とした渋滞を解消。これにより、近隣へのご迷惑も解消することができました。さらに「お待たせしない」ことによる来場者の増加、ひいては売上の増加へとつながることも知り、とても大きな学びを得ることができました。入社当初は渋滞対策なんて想像もできず、ただ会議を聞いているだけでしたが、今はアイデアを出せるくらいには成長できたと思います。

各分野のスペシャリストから学べる環境と、
女性が多く、上下関係のない組織。

「転職して良かった」と感じるポイントは何ですか?

この会社で働くメリットのひとつとして、成長しやすい環境が挙げられます。業務の性質上、ゼネコンや設計事務所、防災センターなど、さまざまなスペシャリストから意見をもらう機会があります。例えば、授乳室をリニューアルする際、設計士からは建築的な観点で提案をいただき、子育てのプロからはママ視点の使い勝手重視の意見をいただきます。そうした視点の違いが面白いですし、自分の引き出しを増やすチャンスになっているんです。 また、組織文化という点でも素敵な面がたくさんあります。ささいなことですが、例えば役職者を「さん」付けで呼ぶ文化に居心地の良さを感じています。「○○部長」「○○課長」と呼んでいた前職時代よりも、見えない壁が一枚減り、円滑にコミュニケーションが取れるようになりました。それに、技術職の職場というと、女性の割合は1~2割程度が当たり前ですが、私の職場は女性が3~4割ほどもいます。子育てや通院のために時短勤務する人も多く、男性の育休取得者ももはや当たり前。将来ライフステージが変わったとしても、安心して働ける環境だと思います。

あらゆる人から選ばれる
施設づくりへの挑戦。

これからの目標を教えてください。

施設管理部の仕事では、直接的に売上をつくることはできません。一方で、今よりもっと誰もが買い物しやすく、楽しめる施設になれば、売上に貢献することはできます。その点で大事になるのは、子育て中の方や外国人の方、ご高齢の方、性的マイノリティーの方など、本当にあらゆるお客さまにご来館いただけるような施設づくりをすること。実際、授乳室の評判ひとつで、客足が遠のいてしまうことだってあります。できることはまだまだあると思うので、積極的に挑戦していきたいです。
今後については、寒冷地や遠隔地といった特殊な環境にある物件や、来客数が飛び抜けて多い大規模施設などを経験してみたいです。寒冷地仕様の設備を取り扱ったり、人気施設ならではの多種多様な要望にお応えしたりすることを通して、さらにノウハウを身につけたいと考えています。