キャリアインタビュー

商業施設の進化を支える、
契約業務のプロフェッショナルとして

田中嶺那

事務管理統括部契約管理課
2009年入社

PROFILE

就職活動当初は出版社などを志望していたものの、視野を広げ業種問わず見ていく中で当社を知る。商業施設の展開幅に可能性を感じたのと、社員の活き活きとした姿・明るさにも魅力を感じ入社を決意。入社後、商業施設のオペレーションセンターにて経験を積んだ後、複数施設の契約交渉業務を経て、全社視点で契約管理業務を統括している。

#01

入社1年目〜

ららぽーと甲子園
オペレーションセンター

商業施設における
店舗運営のあり方を肌で感じる。

約20店舗の店舗運営に携わるとともに、１年目に売上金管理、２年目に契約業務、３年目に販売促進と多岐にわたる業務を経験しました。２年目は、大規模リニューアルを控えてほぼ全店が出店契約を切り替えるタイミングだったのですが、上司が契約交渉の場に同席させてくれたことは今でも印象に残っています。普段の店舗運営では、目の前の課題を解決することに集中してきましたが、その基本となる出店契約では、３年や６年といった長いスパンで店舗の将来を考えなければなりません。ご出店者さまとしても経営判断がかかっていますし、施設としても長期的な収支に関わります。将来のお客さまを想いながら、多角的な情報をもって交渉する。自分の視野が広がりました。それに、契約交渉の同席だけでなく、ご出店者さまとの契約書面のやり取りなどを、一人で任せてもらえる場面もありました。会社と会社を繋ぐ契約書を取り扱うことにプレッシャーもありましたが、その経験があったからこそ、店舗運営への向き合い方も成長できた気がしています。交渉や書面のやり取り以外にも、社内の決裁や押印手続きなどの必要なプロセスに一通り携わることができ、そのうえで実際にリニューアルオープンを迎えた時には醍醐味を感じました。そして３年目には販促業務を担当。契約業務を経験しただけに、リニューアル後の売上向上に向けた販促施策づくりには一層力が入りました。例えば、本部や代理店、ときにはご出店者さまの本部と連携しながら、テナントミックスの館内VMDを展開したり、ショップスタッフを前面に出したWEBページを作ったり、知恵を絞って新たなチャレンジをすることに面白さと手応えを感じました。

#02

入社4年目〜

運営推進部運営課

数々の交渉を通して多くを学び、
さらなる自己成長へ。

ららぽーと甲子園の２年目に経験した契約業務を、専門的に行う部署へ異動。着任から５カ月後に控えていたラゾーナ川崎プラザの大規模リニューアルから始まり、ららぽーとTOKYO-BAY、ららぽーと磐田、ららぽーと新三郷など、様々な施設の契約業務を担当しました。ららぽーと甲子園で契約交渉を経験していたとはいえ、メイン担当者として交渉の場に立つのは初めて。それに交渉はひとつとして同じものがありません。交渉の事前準備では、情報収集だけでなくご納得いただける話し方まで組み立て、シミュレーションを万全にして臨むのですが、思い通りに合意できないことも。その際には、何が説得材料として足りなかったのかを考え、また情報収集してシミュレーションし直して…。苦労もありましたが、交渉の度に学びがありました。それに大切なのは、スキルだけではありません。オペレーションセンターでの仕事と同じように、相手との信頼関係づくりがすべての土台。ご出店者さまの想いに誠実に向き合う姿勢は、変わらずに大切にしてきました。交渉ですから、時にはご意向に沿えない場合も出てきますが、それでもご納得いただけたのは、テクニックだけではない想いが通じたからなのかなと思っています。20代後半から30代初めの６年間、部署は変わりませんでしたが、交渉の数だけ学びや出逢いがあり、自分の幅がどんどん広がっていくのを感じる時間でした。

#03

入社10年目〜

事務管理統括部
契約管理課

全社の契約業務の
レベルアップを目指して。

偶然、関連性のある部署だったのですが、今度は契約業務にあたる社員をサポートする部署へ異動になりました。担当範囲は全施設、全社員。社員がみな法務知識に長けていたり経験豊富とも限りませんので、契約書面のチェックやマニュアルの整備をしたり、経験値からアドバイスをしたり、利便性を高めるためのシステム構築など仕組みづくりにも携わってきました。前部署の６年間で一通りの事例は経験したつもりでしたが、まだまだ勉強は尽きません。時代や情勢を反映するように契約や交渉内容も変わっていきますが、交渉から一歩離れた立場になったからこそ、契約書において大切な「リスク回避」という側面について、これまでよりも冷静に、フラットな視点を持てるようになったと感じています。前部署では目の前の交渉に向き合い、自身の業務遂行に懸命でしたが、全社員・全施設を支える立場になって、会社視点で課題を捉えるようになりました。ちょうど現在、業務の標準化・効率化を目的とした新規プロジェクトの立ち上げを担当しています。マクロな視点を持てた今、担当することに意義を感じていますし、自分のアイディアが会社の未来を作ると思うとプレッシャーもありますが、楽しみです。

#04

今後の展望

求められた場所で
プロフェッショナルになりたい。

契約管理課に異動後、2019年12月から2021年4月にかけて産休・育休を取得し、復帰。短時間勤務制度を利用しながら勤務しています。復帰前は不安がありましたが、周りの方のサポートのおかげで、限られた時間の中でやり遂げるペースを徐々につかめてきました。私は入社当初から「この仕事をするために、この部署に行きたい」という具体的な強い思いを抱くタイプではなく、「求められた場所で必要な人材になる」ことを目標としてきました。入社当初は全く想像していませんでしたが、振り返ってみれば契約業務が線としてつながるキャリアを歩み、一つの専門性を獲得しつつあると感じています。今後も、会社が私の経験や特性を踏まえた上で導いてくれたその場所でプロフェッショナルになることを目指し、ライフステージの変化との両立を楽しんでいきたいと思っています。