仕事インタビュー
リアルモールとしてなくてはならない存在になるために、
地域と共に成長する
笑顔と楽しさに溢れた場を生み出していきたい
赤松 佑起
三井アウトレットパーク
滋賀竜王
2011年入社
PROFILE
求人広告会社の営業職を経て入社。ららぽーと横浜で2年間、三井アウトレットパーク 倉敷で7年間、店舗運営業務を経験した後、現在の三井アウトレットパーク 滋賀竜王に所長代理として着任。物件特性を活かした様々な施策に取り組んでいる。
施設全体の戦略・戦術を策定し、
その達成をマネジメントする。
所長代理の任務と、アウトレット施設としての特徴を教えてください。
施設全体売上の目標達成に向け、地域に根ざした連携企画の取組みなど、戦略・戦術の策定を行っています。そしてその目標を達成するために、メンバーそれぞれの役割を定め、コミュニケーションを取りながらマネジメントするのが私の役割となります。アウトレット業態は集客力が強みではありますが、滋賀竜王は関西に隣接していることから商圏が広いため、そのアプローチも広域にわたります。一方、地元に根ざした商業施設として、地域連携を図ることも非常に重要です。地元の盛り上がりを意識したイベントの企画や、コミュニティの輪の拡大に貢献するような施策など、コロナ禍で社会活動やライフスタイルが一変した今はなおのこと、地元の活性化や来館につながる仕掛けを考えていくことが大きなミッションになっています。
コロナ禍だからこそ新たな着想で
ユニークな集客の取組みを実施。
地元活性化の仕掛けにはどんなことがあるのですか。
今、力を入れているのが施設内に立ち上げた「MOP LABO Shiga Ryuo」というコミュニティスペースの活用です。オープンスペースを改修し、地域の皆さまに無料で解放。コミュニティを広げる場として提供しています。最近では、地域で子育てをされている方と連携し、施設内にあるキッズ向け店舗の集客を考える「“ママ目線”の販促プロモーション」という仕掛けを展開しました。その企画会議にコミュニティスペースを提供し、チラシ作成などを行っていただきました。県をまたぐ往来ができないコロナ禍でのユニークな集客施策ということで、メディアにも取り上げられるなど反響がありました。ファミリー層との連携がより深まるきっかけにもなったと感じています。こうした新たな着想にチャレンジできることが、商業施設ならではの面白さです。
スポーツイベント企画で危機が商機に!
アイデアの力を実感する。
新たな着想…まさにアイデアが大切ということですね。
そうですね。滋賀竜王の特性を活かした成功事例として、パートナー契約を結んでいる地元のプロバスケットボールチームとコラボレーションしたイベント企画もあります。スポーツ連携はもともと強化施策としてあったのですが、その一環から生まれた発想が「ドライブ・イン・パブリックビューイング」。コロナ禍でプロスポーツの試合も入場制限を受ける中、少しでも多くのファンの方々の応援機会を生み出すため、駐車場を活用したドライブイン形式のパブリックビューイングを実施しました。140台の応募枠に対し、事前応募に600件以上の申し込みが来るほどの人気で、当日は飲食店舗のテイクアウトクーポンや施設スタンプラリーも用意。厳しい営業環境が続く中で店舗売上にも貢献でき、商機を生み出すアイデアの力や商業施設の価値に、私たちもあらためて気づかされるイベントになりました。
お客さまの笑顔が絶えない施設に。
その運営に所長として貢献するのが夢。
目指すキャリアを教えてください。
かつての上長から「アイデアは1つではなく10個は必要」と鍛えられました。メンバーにも、自分の成功経験を単に伝えるのではなく「考えるきっかけ」を作るように意識しています。考え抜いた施策でも、成功は10回に1回あればいいほどですが、失敗しても何も問題はありません。お客さまの嗜好や社会の変化を常にウォッチし、地元のお客さまが今何を求めているのか、どんな仕掛けを喜んでいただけるのか、施策の成否を分析して考え続けることが経験値になるからです。そして、その考え続けることにこそ、この仕事の面白さが詰まっています。小学生になる長男が学校の作文に「お父さんの仕事は、多くのお客さまを笑顔にすること」と書いてくれたことがありました。その言葉の通り、私自身、常に新しいアイデアや施策を模索し続けられるのは、その先にお客さまの笑顔があるから。この楽しさや醍醐味をメンバーにも感じ取って欲しいと思っています。この次のキャリアとしては、所長になることを目標としています。施設のトップとして、笑顔が絶えない施設運営を行ってみたいです。