仕事インタビュー
さまざまな関係者とともに、
ゼロから商業施設をつくりあげていく。
齊藤 竜馬
施設管理本部
第一施設管理部 施設管理課
2011年入社
PROFILE
入社後、ららぽーと柏の葉オペレーションセンターに配属。その後、赤坂Bizタワーオペレーションセンター、三井不動産営業部出向(出店店舗誘致)、ラゾーナ川崎プラザオペレーションセンターを経て、2020年より現職。新規開業チームに所属し、「三井ショッピングパーク ららぽーと福岡」開業に関わる業務を担当。
多くのプロフェッショナルと連携し、
より魅力的な商業施設の開業を目指す。
現在の仕事内容と、そのやりがいを教えてください。
「ららぽーと福岡」の担当として、開業に向けた業務に取り組んでいます。開業準備の第一歩は、建物の設計段階で図面を確認することから始まります。運営側の立場として、どんな機能、どんな作りの施設が望ましいのかを、事業者側に提案していくのが重要な仕事の一つです。同時に行政との折衝はもちろん、設備、清掃、警備等のパートナー会社との調整や各種契約手続き、運営にあたって必要となるルールやマニュアルの検討・策定まで、業務は多岐に渡ります。現部署に異動するまでほぼ一貫して施設運営に携わっていた私にとって、当初はゼロベースで学ぶ必要のある業務ばかりでしたが、社内外の多くのプロフェッショナルと積極的に関わって知識を吸収しながら業務を進めていきました。そうした中で自分がより良い商業施設をつくる一員なのだという実感が得られることがやりがいになっています。ですが、最もやりがいを感じる瞬間は、施設が開業したタイミングなはず。今から開業を楽しみにしています。
現場での経験をフルに活かし、
運営側の視点を施設づくりに反映。
新規開業に向けた業務の中で印象に残っているエピソードを教えてください。
新規開業に向けた業務は、建築や設計をはじめ専門的な知識を要する特殊な業務。私自身、そんなイメージを持っていたのですが、実は施設運営を経験してきた者のフラットな目線だからこそ気付けることがあるのだと思い知りました。例えば、設計段階で現場では使いづらい施設だとわかれば、そこでクリアにできます。また、「こんな場所にこんな機能があると実は便利」「現場はこういうところでトラブルが発生しがちなので…」などと、現場の経験値から、施設を運営管理する立場として押さえておきたいポイントを提案していきました。そんな中で感じたのは、運営側の視点をより開業準備に活かしていくためには、今後、他部署から異動してくるメンバーがすぐに業務に従事できるようにすることが肝心だということ。そう考えて、業務のマニュアル化、標準化にも取り組みました。
若手時代に現場で苦労した経験が、
今の仕事スタイルにつながっている。
入社後、一貫して携わっていた施設運営の経験は今どう活かされていますか。
新規開業に関わる業務と、施設運営業務の共通点は、業務を進める上で最も重要なポイントが人と人とのコミュニケーションであること。今もまさに多くの関係者の方々と距離を縮めることに心を砕いています。私がコミュニケーションの重要性を最初に痛感したのは、入社4、5年目の赤坂Bizタワーオペレーションセンター時代のこと。同施設では設備などについてご出店者さまから相談を受けることが多かったのですが、当時、私は設備に関する知識はほぼゼロ。そんな中、相手の真意をうまく掴めず、また、こちらの考えをしっかり相手に伝えきることもできず、非常に苦労しました。その後は、社内外の設備関連の有識者に教えを請い、知識を深め、同時にご出店者さまとも諦めずに会話を重ねました。その努力の甲斐あって最終的に信頼関係を築くことができました。当時は必死でしたが、この経験があったからこそ、今の仕事スタイルにつながっているのだと思います。
新しい部署でのチャレンジが、
気づきを生み、さらなる成長をもたらす。
これからの目標を教えてください。
「三井ショッピングパーク ららぽーと福岡」は九州初進出の物件で、当社としても力を入れており、福岡での取り組みがそれ以降の物件でのベースになります。だからこそ、これまで妥協せずに準備をしてきて得たノウハウや知見を、今後の物件に活かしていければと思っています。一つの商業施設ができ上がるまでには、施主の三井不動産はもちろん、数多くの関係会社や協力会社といった様々な方が関わっています。そうした関係者の方々と一緒に仕事をしていく中で、商業施設にはたくさんの方々の想いが詰まっているのだなと改めて実感しました。同時に、現場の業務では見えない部分を知ることができ、視野がぐんと広がったと思います。新たな部署に異動すると、今まで担当していた業務や経験を踏まえ、疑問や気づきが生まれる機会が増える。これは当社で働く魅力の一つです。当社の中には、自分が知らない業務がまだまだありますので、今後も積極的に新しい業務にチャレンジし、自分の成長につなげていきたいと考えています。