
仕事インタビュー
修繕・バリューアップ工事の提案ひとつで、
商業施設の魅力は高められる。
杉原 大貴
施設管理本部
第二施設管理部
施設管理課
2021年入社
PROFILE
ビル管理会社のBM(ビルマネジメント)職を経て入社し、現在に至るまで施設管理の仕事を担当。年間予算の作成およびその管理を行っている。
BM・・・建物の設備の点検・保守や警備、清掃などの管理を担当します。
PM・・・建物所有者の代理として建物の運営・管理を行うことやご出店者さまとの各種調整などの業務を担当します。

大型商業施設なら、たくさんの
連携・折衝が経験できるから。
入社を決めたきっかけを教えてください。
前職はビル管理会社でBM(ビルマネジメント)に従事。都心の中小オフィスビル数十棟を受け持ち、設備に不具合が発生した際のメンテナンスや予防修繕を手配し、工事管理を行っていました。仕事で連携するのは工事会社やテナント会社、あとはオーナーくらいと少ないことが業務のひとつの特徴でした。7年ほど経験を積みましたが、さらなるステップアップのためには、もっと多くの部署・会社とコミュニケーションを取れる環境に身を置くべきと考え、転職を思い立ちました。
三井不動産商業マネジメントの施設管理本部の業務は、PM(プロパティマネジメント)の立場で大型商業施設を管理すること。違った視点で業務ができることに加えて、連携先の豊富さが魅力的でした。三井不動産、当社のオペレーションセンターやパートナー会社など多方面の方々と協力しながら施設運営・管理をすることで、スキルや人間力を高められると思い入社を決意しました。

年間予算の作成・管理を通して、
担当施設の魅力を向上させる。
現在はどのような仕事をされていますか?
私の担当業務は、商業施設の工事計画に関する年間予算作成と、その予算進捗の管理です。施設管理課のメンバーとして、現在はららぽーと立川立飛とららテラス武蔵小杉をメインで担当し、アーバンドックららぽーと豊洲、ららぽーと新三郷、新川崎スクエアをサブで担当しています。
予算のうち、とりわけ精査に時間を要するのが管理工事費です。まず、リストアップされた各種工事について重要度や緊急度を考慮のうえ優先順位を付け、オペレーションセンターやパートナー会社と内容を精査。1年かけて翌年の予算に組み込むものを絞り込んでから、三井不動産の担当者と協議します。その後、協力会社に提出してもらった工事金額も踏まえて予算申請し、承認が下りれば翌年から実行していくという流れです。管理工事費の他にも建物管理費と水光熱費があり、これらを足し合わせると、商業施設で使われる修繕や維持のための費用の半分以上を占めます。施設運営を行ううえで、とても重要な役割を担っています。

更新工事を提案し、
バリューアップに貢献できたこと。
これまでのキャリアの中で、印象に残っていることは?
入社してからの約2年半の間は、竣工20年以上の物件を中心に担当していました。商業施設としての魅力を維持・向上するためには、設備の更新が不可欠です。しかし、コロナ禍の影響による予算削減対応により、バリューアップやリニューアル工事の企画が思うように進められない状況がしばらく続きました。
そのような状況下で、施設を今後10年以上継続して運営する方針が確定。これを受けて、設備機器の更新と館内美観の改善を提案しました。熱意をもって訴えた結果、「そろそろ改修する時期ですね」と周囲の了承を得ることができました。工事が一つずつ進行するにつれて、設備や内装が最新の仕様・デザインに生まれ変わり、館内の印象は見違えるように向上。担当期間中に館内環境の多くを改善でき、大きな達成感を覚えました。

施設管理のスキルをさらに高め、
若手をリードしていく人材になりたい。
これからの目標を教えてください。
最近になって初めて広域のお客さまをターゲットとしたリージョナル型ショッピングセンターを担当したので、施設をバリューアップするような規模の大きい工事を提案していきたいです。担当する施設によってオーナーや関わる社内のメンバー、統括管理会社も異なるため、毎回新たな学びがあります。この恵まれた環境で商業施設管理の知見を増やし、様々な関係者との協働を通してコミュニケーション力・対応力を高め、ステップアップしていきたいと思います。また、今年から新卒新入社員に教えながら物件を管理しています。施設管理課では若手をどんどん迎え、育成していく方針があるので、教育やマネジメントについても学んでいきたいです。